エウロパが1日で生成する酸素量が判明
木星の周りを周回する
第2衛星エウロパと呼ばれるこの月は、
私たちが呼吸するのに必要な
生成される酸素の割合が
これまでの研究よりも
大幅に少ないと計算。
計算によるとエウロパは、
24時間ごとに「1,000トンの酸素」を生成していた。
これは、100万の人間が 1日に呼吸できる量に匹敵します。
NASAのジュノ・ミッションの科学者たちが
以前考えられていたよりも
酸素の生産量が少ない量になります。
彼らは探査機に搭載された
特別なツールを使って、
エウロパの氷の表面から
出てくるガスを測定。
エウロパは毎秒約26ポンドの
酸素を作っていることを突き止めた。
【生成される酸素の量】
毎秒数ポンドから 2,000 ポンド以上 (毎秒 1,000 キログラム以上)
↓↓↓
毎秒約 26 ポンド (毎秒 12 キログラム)
以前は、エウロパは
毎秒2,000ポンド以上の
酸素を作っていると
考えられていた。
しかし現在、科学者たちは
もっと少ないと考えています。
さらに酸素の一部は
エウロパの地下の海に流れ込み、
隠された水の世界のように
なっているのではないかと
考えています。
この酸素は月にとって
食料のようなもので、
エウロパが生きていくのに
役立っているのかもしれません。
エウロパ・氷の下の海の世界
エウロパは、
木星で4番目に大きな衛星です。
木星の衛星の中では小さいが、
科学者たちはエウロパに
大変興味を持っています。
エウロパは大きな氷の玉のようだが、
その氷の殻の下に巨大な海が
隠れているかもしれないと考えられています。
そしてさらに、
この隠された海に生命を
維持する条件があるのではないかと考えている。
エウロパが興味深いのは
水があるからだけではない。
木星の周囲でも特別な場所にあり、
超電荷を帯びた小さな粒子でできた
放射線帯と呼ばれる
エネルギーの多い場所の
ど真ん中にあります。
この荷電粒子がエウロパにぶつかると、
表面の氷と戯れるような感じになる。
氷を細かく砕き、
水素と酸素というものを作ります。
氷がゆっくりと溶けていくように見えるが、
それは暖かいからではなく、
この特別な粒子のせいなのだ!
この酸素はエウロパの地下の海に
降り注ぐ可能性があり、
宇宙で生命を研究する
科学者にとっては
エキサイティングな場所となる!
つまり、エウロパの氷の殻は
大きなアイスクリームのようなもので、
帯電した粒子が飛び散って
少しずつ小さくなっているのです。
探査機ジュノーの今後の科学的ミッション
2022年9月、探査機ジュノーはエウロパに220マイル(354km)まで接近しました。
ジュノーは、水素と酸素でできた
小さな粒子を見ることができる
木星オーロラ分布実験装置
「JADE(ジェイド)」と呼ばれる
特別なツールを持っています。
これらの粒子は、
エウロパに衝突した
帯電したものから発生するため、
ジュノーは、エウロパで何が起きているのか、
その手がかりをつかむことができます。
JADE(ジェイド)は、
エウロパが水の世界のようで
あることを発見しました。
荷電粒子がエウロパにぶつかると、
特別なイオンが生じます。
近くにある大きな惑星
「木星」には磁場があり、
流れ星をキャッチするように、
これらのイオンをキャッチします。
研究チームは、エウロパの氷と
それが作る酸素の量について、
これほど多くのことを学べるとは
思っていなかったと語ります。
探査機ジュノーは、
木星とその仲間たちを
調査するための
11の特別な機器を搭載しており、
中には木星周辺の
空気中の荷電粒子や
波動を感じることができる
魔法のセンサーのようなものがあります。
4月9日、ジュノはイオのすぐ近くを飛行し、
わずか10,250マイル(16,500キロメートル)離れた場所から、
火山についてもっと知るために情報を集める予定です。
2023年12月と2024年2月に二度の超接近を行いました。
その特集動画は以下をご覧ください。
ジュノーのミッションはまだまだ続きます。
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