見ごろの時間帯、見るのに最適な方向、見え方のコツ、また、ふたご座流星群の生みの親母天体の小惑星『ファエトン(またはフェートン)』の謎をご紹介します。
稀にみる好条件な「ふたご座流星群2023」
流星群をチェックするにあたり、いくつかのポイントがあります。
1,極大時刻(ピーク時刻)は何時?
2,月明かり・月齢は?
3,放射点の最大高度(高さ)は何時くらい?
4,日の出、日の入り時刻
5,当日のお天気は?
……などなどですが、
最も気になる「1」と「2」が今年2023年は評価『◎』!!
これを逃したら、2026年まで、ちょっと流れ星を見るには厳しい年が続きます。
動画内では、2024年と2025年のステラナビゲータ(R)による
極大日のシミュレーションも収録しています。
動画内では、当チャンネル独自の評価をしております。
資料として、以下のサイトをお勧めします!
参考資料:
ふたご座流星群(12月)の基本情報・観測条件 | 流星電波観測国際プロジェクト
https://www.amro-net.jp/meteor-info/12_geminids_j.html
※極大夜の観測条件(2022~2030)の項目が今後の予定にとても参考になりました。
流星群は、海外でも見られるの?
ふたご座流星群も、8月にあるペルセウス座流星群も、
日本ばかり注目しているようですが、実は、この時期、
海外でも同じように流星群が見られることが分かりました。
ただし、この場合、流星が放射状に飛び出してくるように見える、
天球上の架空の点『放射点』の地平線からの高さがポイントだとしています。
動画では、オーストラリアの都市シドニーから見た
ふたご座流星群のシミュ―レーションを収録しました。
Dom CarverによるPixabayからの画像
日本からは、天頂近くの高度 約90°まで昇り詰める
ふたご座流星群の放射点ですが、南半球ではいったい
どのように星々が見えているのか?
結果は、予想を超えて日本とは全く違う感覚で、
ふたご座も冬のダイヤモンドも見えています。
詳しくは、動画内のシミュ―レーションをご覧ください!
参考資料:ふたご座流星群の観察Q&A:国立天文台
「流星群は、日本全国で見えるの?外国では?」
https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20091211/observe.html
当日のお天気は?
気になるピーク時の極大日のお天気ですが、
『過去の気象データ検索 – 気象庁』で調べた
2019年から2022年までの「12月15日」4年間の記録を収録。
お天気と同時に「降水量」「気温」「平均風速」「日照時間」も徹底比較!
各平均値から今年の12月15日を予想すると……(埼玉県での天気情報です)
・降水量:0%
・平均気温:5.8℃
・平均風速:2.1m/s
・日照時間:7.8時間
となりました。当日は、かなり冷えますので、
外に見に行く際は、防寒対策を忘れずに!
じっとしていると予想以上に、身体が冷え込みます。
膝下まである「ダウンコート」が便利ということで、
今回、ご紹介しておきます。
流れ星には何を願う?
流星群の魅力は、ただ見に行くだけではありません。
なんといっても絶え間なくふりそそぐ流星に「星に願いを託す」。
こんな楽しみもあるのが、流星群の醍醐味です。
そんなこと急に言われても、何を願ったらよいものか……。
当チャンネルでは、ざっくりとどんな願いをしているのか?
まとめてみました。
流れ星が光っている時間は、約0.5秒ほどといわれています。
神社のようですが、4文字熟語として希望を用意しておくと、
当日迷わなくていいのではないでしょうか。
動画では、願い事をする意味と、大切な役割に関して
ご紹介しています。
他にも、流れ星の願い事ランキングをまとめたWebページも
ありましたので、興味ありましたら、ご覧ください。
参考資料:流れ星願い事ランキング
受験生必見!合格祈願は流れ星で決まり!/at home VOXより
https://www.athome.co.jp/vox/life/20256/
また、子ども科学電話相談で、流れ星の願いごとについて、
心温まる解答を聞くことができます。(音声は 23/12/03まで)
【参考】流れ星はどうしたら拾えますか?|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/kodomoq/kod20231008_03.html
3つの流れ星が落ちたと伝えられる「星尾降神伝説」の残る神社もあります。
星尾神社:美星町観光協会(公式)
星尾神社:美星町観光協会(公式)
https://biseikankou.jp/tourism/04-03.html
JAXA「DESTINY+」ミッション計画とは
2024年<2025年には、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、
ふたご座流星群の母天体でもある
小惑星「ファエトン(3200 Phaethon)」へ向けて、
深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」を打ち上げ“目標”としています。
深宇宙探査機「DESTINY+(デスティニープラス)」の打ち上げ予定を、2024年度から25年度に延期する方針を明らかにした。
引用元:Web東奥 https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1663418
ファエトンを高速でフライバイしつつ、
表面の撮影や、チリの組成分析など予定されています。
🎵小惑星ファエトンの概要音声読みあげはこちらからなのだ↓ (YouTube-ポッドキャスト 4:20)
ふたご座流星群の生みの親、母天体のファエトンは、
実は、彗星ではなく小惑星なんです。
氷の核を持つ彗星なら、太陽に近づいた時、
塵の尾を引くのは容易に想像できるのだが、
氷のない岩石でできた小惑星がなぜ?塵の尾を引くのか?
地球上での実証実験では、アジェンデ隕石を代用して
その謎を解こうとしています。
実験では、岩石に多く含まれる「ナトリウム」が、
大きく関わっていたことが分かった。
その謎を解くため、JAXA主導のもと探査機が、
ふたご座流星群の大いなる謎を解きに旅立ちます。
ここで、2023年ふたご座流星群の願い事として、
是非とも2024年(2025年に延期)打ち上げ目標を達成できますように!
流れ星を見かけた際は、お願いしておこうと思います。
参考資料:
深宇宙探査技術実証機 DESTINY⁺ | 科学衛星・探査機 | 宇宙科学研究所
https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/developing/destiny_plus.html
DESTINY+プロジェクト公式サイト
https://destiny.isas.jaxa.jp/
最期までご覧いただきまして、ありがとうございました。
ふたご座流星群が皆さまにとって幸運の兆しとなりますよう願っています。