一生に一度の『ベテルギウス食』奇跡的な現象を見逃すな!小惑星レオナによる火の輪の掩蔽とは

ベテルギウス食 小惑星による掩蔽 ベテルギウス
ベテルギウス食 小惑星による掩蔽

貴重な情報を真っ先に配信してくださった宇宙ヤバイch様に感謝を申し上げます。
世界的にも歴史的にも珍しい天体イベントが、数日後に迫っていました!

小惑星レオナによる非常に珍しい「ベテルギウス食」

オリオン座を飾る代表的で最も人気のある1等星
【ベテルギウス】が、なんと!消えてしまう!?かもしれない
現象が起こると注目が急速に集まっています!

といっても爆発するのではなく
「小惑星レオナ」と呼ばれる軌道が、
地球からのベテルギウスの視界を隠す
「掩蔽(えんぺい)」現象が起こるようです。

しかも、小惑星レオナとの大きさの比率と
ベテルギウスまでの距離の関係で、
金環日食のように、輪っかの状態で覆い隠すようだ。

慌てることなかれ、ベテルギウスが隠れる時間は、
最大 5 秒間妨げると予測されています。

食と掩蔽の違いは?
「食」とは、ある天体が、別の天体の影に入り、照らされなくなる現象を指します。
いっぽう、「掩蔽」とは、ある天体が別の天体の背後に隠される現象を指します。

引用元:「食」と「掩蔽」について(第1回)

出典元:IOTA-ES
https://www.iota-es.de/betelgeuse2023.html

いつ起こるの?

日本では、2023年12月12日ですが、
ライブ放送は、12月11日午後8時(東部標準時間)から
行われる予定です。

 EST 米国東部標準時 UTC-0500
2023年12月11日(月) 20:00 は
 JST 日本標準時 UTC+0900
2023年12月12日(火) 10:00 で
時差は 14時間 です。

時差計算: https://www.jisakeisan.com/
仮想望遠鏡プロジェクト:12月11日午後8時 (東部標準時間) オンラインLIVE

レオナによる非常に珍しいベテルギウス食:生で見てください!
ホーム – 仮想望遠鏡プロジェクト 2.0
https://www.virtualtelescope.eu/

日本から見えるの?

残念ながら、日本からは見えません。
Google earthの紫の帯になっている
極々細い地域の幅でしか観測できません。

東からトルコ、ギリシャ、イタリア南部、スペイン南部、
ポルトガルを横断してヨーロッパを通過します。
その後、影は大西洋を横断し、米国のフロリダ南部を通過する予定です。

IOTA-ES:https://www.iota-es.de/betelgeuse2023.html

ベテルギウスとは

ベテルギウスは、オリオン座に属する全天21の1等星の1つで、
シリウス(おおいぬ座)やプロキオン(こいぬ座)と呼ばれる
他の星と結んで、冬の夜には巨大な三角形「冬の大三角」を描きます。

オリオン座の中で、ベテルギウスは
リゲルに次いで2番目に明るい星だが、
いつも以上に明るくなることもあります。

ベテルギウスは赤みがかった星で、
太陽よりも非常に大きな恒星で、
その直径は太陽の約950倍から1,000倍もある
『赤色超巨星』に分類されています。
ベテルギウスのような星は、超新星と呼ばれる
巨大な現象でその一生を終えるとされています。

しかし、2019年の終わりから2020年の初めにかけて、
ベテルギウスの様子がおかしくなり、
少し前まで、この星が爆発するかもしれないと考え、
大きな話題を呼びました。

小惑星レオナ(319 Leona)とは

319 レオナは、小惑星帯と呼ばれる場所のはるか彼方に浮かぶ小惑星。
とても暗くて、ゆっくり回転しながら動いています。
この小惑星の幅は約70キロで、超大きい!

オーギュスト・シャルロワという賢い天文学者が、
1891年にフランスのニース天文台から空を見ていて見つけた。
なぜレオナと呼ばれているのか、誰の名前にちなんで付けられたのかは定かではない。

レオナが太陽の周りを1周するのにかかる時間は約6年3カ月で、
私たちにとっては、約2295日と本当に長い公転周期を持つ。

レオナが移動するとき、その進路は完全な円ではなく、
波打った滑り台のような、ちょっといびつな形をしている。

また、天文学者たちが初めてレオナを発見したとき、
発見からわずか一晩後に空でレオナを追跡し始めた。
超スピーディだ!

掩蔽によってもたらされる成果とは

恒星の前を通過する惑星や小惑星などの
天体の掩蔽によって引き起こされる恒星食は、
掩蔽天体(前を通過する天体)と食される恒星の
両方に関する貴重な情報を科学者に提供します。

これらの現象は、天文学者が恒星の前を通過する
天体の大きさ、形、軌道を決定するのに役立ちます。
日食の間に星がどれだけ光を失うかを測定することで、
科学者は掩蔽天体の大きさと地球からの距離を
推定することができる。
この情報は、天体の特徴や組成の研究に役立ちます。

さらに、恒星食は天文学者に掩蔽される星の性質についての洞察を与えます。
日食中の星の明るさの変化から、星の大きさ、温度、大気の詳細がわかる。
このデータは恒星物理学の理解に貢献し、
科学者は宇宙全体のさまざまなタイプの星を研究することができる。

また、掩蔽を観測することは、
宇宙における天体の位置や動きに関する知識を深めることや、
これらの現象を正確に予測し観測することで、
天文学者は恒星の位置や太陽系内の天体の軌道を
より正確に確認することができます。

要するに、天体の掩蔽によって引き起こされる星食は、
天文学者にとって、恒星の前を通過する天体と
恒星そのものの両方についてより深く知るまたとない機会であり、
宇宙についてのより広い理解に貢献することとなります。

ベテルギウスに関しても、なにかしらの
発見が期待できるので、とても興味深い現象ですね!

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